無痛分娩が胎児(赤ちゃん)に与える影響

無痛分娩,陣痛,痛み,不安 麻酔薬を使用する無痛分娩を考える上で一番心配になるのは胎児(赤ちゃん)への影響でしょう。現在広く行われている無痛分娩の方法は、硬膜外麻酔法と呼ばれるものです。この麻酔法は使用する麻酔薬の量が少ないのが特徴です。一概には比較できませんが、帝王切開時の3分の1くらいの量を用います。麻酔の効きすぎによるトラブルは重大な結果を招くことがありますが、無痛分娩の場合は、その逆の『弱い麻酔』のため、トラブルの可能性もより低くなります。

胎児(赤ちゃん)への影響ですが、あまり心配ないと言われているようです。その理由は、硬膜外無痛分娩では赤ちゃんに届く麻酔薬は問題にならないくらいの極微量だと言われているからです。敢えて影響があるとすれば、母体が低血圧を起こしたときの胎児徐脈(心拍数が低下すること。)でしょう。一時的に赤ちゃんの心拍数が低下することがありますが、お母さんの血圧の回復とともに赤ちゃんの心拍数も回復します。短時間の徐脈のため、生まれてきた赤ちゃんの状態に問題は無いと言われています。

アプガースコア(産まれた赤ちゃんの体に、異常がないかどうか評価するための評価方法)を用いて、麻酔による無痛分娩で生まれた赤ちゃんを調べてみると、硬膜外麻酔法が 使われ始めた初期の頃は、この評価点数が低いことが報告されていましたが、現在は、その当時評価点数が低いとされた薬は使わなくなり、赤ちゃんに影響の少ない薬を使うようになってきたようです。複数の薬を併用することにより、一つの薬だけの使用量を減少させて、赤ちゃんへの影響がほとんど無くなったと考えられています。

麻酔を使った分娩後の、授乳の際には、母乳を介して体に残っている麻酔薬が赤ちゃんの体内に入って赤ちゃんが眠ってしまったり、影響が現れるのではないかと、心配する人も多いことでしょう。麻酔分娩後6時間経過した産婦さんの母乳の麻酔薬の濃度を測定してみたところ、極めて少量の麻酔成分しか検出されなかったという報告もあるようです。それどころか、痛みによるストレスが軽減されたために、母乳の出が良くなったという報告もあるそうとのことです。

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